これから大きな爬虫類を飼育しようとしてる人に
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パノプテスモニター(グールドモニター)Varanus gouldii horni





最近、その雄姿に魅せられてしまい、オオトカゲを飼育したいのですがといった声や、友達に自慢したいから大型の爬虫類を飼いたいとかいう相談をされたりします。

確かに、大きな爬虫類と言うのはビジュアルもカッコイイですし、魅了される気持ちは分かるのですが、衝動的に飼育するというのは、やはり考えものです。

勿論、大きな動物をずっと扱ってきて、気に入った生体が居たから衝動的に買ってしまった!みたいなのは、またちょっと話が違うと思うので、割合しますが、そうじゃない人は一旦下調べをする方が良いのかなぁと。

僕個人の意見で言えば、別にインテリアの為に爬虫類を飼育してみたいとか、友人に自慢したいから飼育したいとか、そういうある種の不純な動機でも構わないと思います。

ただ、この不純な動機は、多くの動物愛好家の顰蹙(ひんしゅく)をかいますし、それはそのノリで飼育した時に「こんな筈では無かった!」とか「やっぱり手に負えない」とか「なつかない」とかそういう身勝手な理由で捨てた時に、それが下手すると社会問題になってしまい、ちゃんと飼育している人がとばっちりを食らう羽目になるから、安易に手を出すんじゃないという話になるんです。

先ず、オオトカゲは、基本的には懐きません。

確かに近寄ってくるのですが、それは動かす手や指を獲物だと勘違いしているからで、不用意に手を入れると噛みつかれた挙句、頭をブンブン振り回し、食いちぎろうとするか、身体を捻って回転させて食いちぎろうとする事さえある生物です。

大人しく肩に乗ったり、抱っこされていたりという個体をテレビや写真などで見る方も居るかもしれませんし、実際僕もそういう子に出会ったことはあるのですが、それは単純に性格の良い大人しい子に当たっただけであって、全部がそうじゃないのです。

おみくじは、何回でも引こうと思えば引けますが、生き物は多頭飼育の方に舵を切る以外では難しいでしょうね・・・ましや、オオトカゲですから、この不景気&日本の住宅事情で一匹だって飼育するの大変な人も多い筈です。

入手した子の性格を理解して、末永く付き合うというのがベストだと思います。

何匹でも入手して、気に入ったのが出るまで野生に放し続けて良いのは、ポケモンだけです。

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さて、グリーンイグアナのような明らかに誰もが知ってる大型の爬虫類は兎も角、オオトカゲと言うと、コモドオオトカゲのような超巨大種を連想してしまう為か、オオトカゲは一般家庭で飼えないでしょう?と思う人もそれなりにいらっしゃるようです。

結論から先に言うと、サルバトールモニター(ミズオオトカゲですね)や、アフリカンロックモニター、ナイルモニターのような比較的手に入りやすい大型種を除けば、大抵は全長120cmも満たないと思います。

お金に物凄い余裕があればオーストラリア産のドワーフモニターの類などが最高なのでしょうけど、金銭事情的な話で、気軽に飼う程度の気持ちでは一匹購入する事すら厳しいと思います(笑)
ピグミーマルガモニターなんてオオトカゲなのに全長40cm程度って言うのは魅力だとは思いますけどね。

これは、尾まで入れての大きさなので、体の大きさ(頭胴長と言いますが)は40~50cmといったところだと思います。

一匹だけであれば、120cmの爬虫類水槽でも用意すれば飼育することが出来るはずです。

あくまでも120cmの水槽を・・・と言うのは最低限という話なので、出来たら広くしてあげるに越したことは無いですが。

それからケージの強度ですが、オオトカゲの場合ですと、体当たりでガラスを割るという事は基本しませんが、イミテーションとして入れた岩などを暴れた拍子にふっ飛ばしてガラスを割るという事はあると思います。

ただ、金網などに頭が少し入ると、そこに頭をねじ込んで押し広げて逃げ出すという事はあるので、天井面の金網は頭が通らない程度かどうかというのは気にする必要がありそうです。

また、オオトカゲの場合は、電気代もそれなりにかかります。

温度は28℃位がベストで、身体の体温を一時的に高温にする必要がある為、爬虫類用のレフ球や、一般家庭用のレフ球でも構いませんが、日中は一部分だけ35~40℃になるようにセットする必要があり、家族の方に理解が無かったりすると、無駄に電気を付けていると思わて、度々消されることもあったりします(苦笑)

またオオトカゲは大量の紫外線も必要で、その為に専用のライトを付けていたのですが、それも消されました・・・。

子供の頃、夏場は良かったのですが、冬場に何度父親に説明しても、分ってもらえず、気が付いたら「火事になったらどうするんだ!」とか「誰も部屋に居ないのに無駄なところに電気付けて何の真似だ!」と良く消されてしまい、トカゲ飼育そのものを断念せざるを得ないというか、プレートヒーターで誤魔化し誤魔化し飼育した記憶があります(※プレートヒーターでは不十分です)

今では、だんとつという電気代も節約できて、私の父のような偏屈なライト消したがりな人をも欺ける神商品が販売されているので、同じような境遇の方は一考の余地があります。

まぁ、だんとつは初期費用は高いものの、かなりお勧めですけどね!僕も使用しています。

爬虫類のみならず、鳥や哺乳類、使い方次第では犬猫にも使えると思います。

そして、ケージの施錠面に関しては、前の日記に詳しく書いたので、そちらをご覧いただければと思います。

それ以外の詳しい飼い方は、長くなるので各種専門書を参考にしていただければなぁってところでしょうか。

最初の気持ちは安易でも構いませんが、基本的に分かり合えないし仲良くなれないし、下手したら汚水処理ばっかりで苦労の報われない事の方が多い生き物だという事をしっかり理解して飼育に臨んだ方が先ず間違いなく双方幸せなんじゃないかなと思えるのがオオトカゲや、その他の大型の爬虫類だと思います。

じゃあ、なんでそんなの飼うんだ?どMか!って言われそうですが、一言で言えば魅力的だからでしょうね。
こればっかりは飼わないと分かりません。
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# by orientalis | 2016-11-10 12:09 | Monolog | Trackback