インコやオウムなど、飛ばないように初列風切り羽を切る行為をクリップカットと言う。
大型のインコやオウム、一部の小型のインコやフィンチには通用しなかったりするが、八割くらいは飛行を抑制できる。 で、ペットショップ店員なんかやっていると可愛がって貰えるように何でもかんでも鳥の羽を求められるがままに切ってしまう。 事故防止や逃走防止などに必要な作業ではあるけれど、一部のインコのように飛ばないとダメな種類の羽まで切るのは如何なものか?と思えてならない。 勿論、ことこれに関しては明確な答えが中々返ってきづらいのも事実。 例えばアキクサインコやビセイインコ、テンニョインコやサメクサインコ、ナナクサインコの類は本来は2m×2mの禽舎で飼うべき鳥であり、思いっきり飛翔させてやらないと肥満の恐れがある。 一般家庭でそれが出来るのか?と言えば大多数が無理だろう。 なら、羽を切らず細心の注意を払って部屋の中で飛ばすべきなのだろうか?とも思う。 それをやる為には、呼んだら指に飛んでくるようにしつけなければいけないだろう。 言うのは簡単だが、これが実に難しい。 指に飛んできたら良い事があると教えなければいけないのだから。 この辺り、女性の方が有利。 何故なら声が高い為に誉めやすいからだ。 「おいで」 と言われ、まぐれで乗ったら誉められた。 「おいで」 と言われ意図的に乗ったら誉められたので次回からそうしよう ・・・・とインコが思うまで籠の中で行い、次第にそれを外へと移していく。 この時クリッカーと言う犬のトレーニングに使う道具があると大変便利。 ご褒美のタイミングよりも、パッチンと言う音を鳴らすタイミングが大事。 パッチンと鳴ればご褒美と言う図式が頭に出来ていれば有用な方法だ。 (ぱっちんと鳴らすと同時に誉めたり褒美を与えたりして教える条件反射) 話がずれてしまったけれど、このトレーニングに成功すれば、窓を開けない限り鳥も人間も幸せだろうと思うのは私だけだろうか。 余談だけれど、誉めて芸を!ってのはラットにも使える。 ラットと人の間にそれなりの信頼関係がないと無理だけれど、動物園で行われている合図で台から台へ飛び移る芸とかは割と簡単に覚えてくれる。 反対の台に居るラットの注意を餌で引き、もう片方の台に関心を持たせるようにする。 私はアノアと言う名前の子を飼っていたのだけれど、しきりと 「アノア!ジャンプ!」 を繰り返し、餌を台にコンコンってやっては指でパン!と台を叩いた。 誘惑に負けて飛んだ瞬間素早く誉め、即座にご褒美を渡す。 命じてないのに飛んできた場合は誉めないし褒美もあげなかったので、「あれ?」って顔をしていたけれど、芸としてやる時には誉めたしご褒美も与えた。 三回目に差し掛かる頃には移った瞬間ご褒美にまっしぐらだったので分かってやっていたのだろう。 最初の頃はきょろきょろしていた。 まぁ、止めたら忘れたが覚えるのは早かった。 これを応用して二箇所命令で飛ばせたり、ハードルをピョコピョコ飛ばせたり、綱渡り等もさせた。 つるべ落とし(ヤマガラを使った芸が有名)にお手・・・何でも覚える子でかなり優秀だったと言える。 ロープウェーだけは設備を用意するのが面倒で実行しなかったけれど、ラットはそういう訳でかなり面白い生き物だと思う。
by orientalis
| 2008-12-29 23:50
| Monolog
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