話の中で。
昨日の事を思い出した。

そう、あれはバイトでの事。

進路の話から、うちの爬虫類達の事へ・・・と言うよりも何でそんなものが好きなのかと言う質問をされた。

勿論、相手は一般人だ。

普段はそういう場では軽く流しておしまいなのだが(面倒なのよこれが)、何故かその時その気になった俺は普段よりもかなり口数多く熱弁した。

どっからどう見たってマニア!くらいに!!

で、主な話の内容としては覚えている限りでは・・・・。

「ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)Trachemys scripta elegansは何処まで大きくなるのか?」

「ズーノーシス(人畜共通感染症)」

「爬虫類は慣れるのか?また何故魅了されるのか?爬虫類ショップは儲かっているのか?」

「動物園の飼育係が一番飼育技術が上手いのか?」


の四点。他にもあったけど忘れた。

さてだ、人というのは未知なものを無性に怖がるもので、それは自分も同じなのだが知ればなんて事は無い。

コロンブスの卵みたいな感じ・・・いやちょっと違うか。

この四つ。結構一般の人には興味があるようで割りと多い質問なので記事に書いてみた。

順を追って答えようと思う。

先ず第一にこの質問。

「ミシシッピアカミミガメTrachemys scripta elegansは何処まで大きくなるのか?」

A.一般的には、♀で甲長30cm、♂で25cm程になります。また気が荒く、大型の亀ですので十分な注意と覚悟を持って飼育に望んでもらいたい種類です。

また大きくなるとは言っても衣装ケース、もしくは90cm以上の水槽を用意してあげれば難なく飼えます。

ただ、この場合は生かしておけると言うだけの事です。理想を言えば甲長の3倍~10倍で、水を多めに入れて飼うのが良いかと。

溺れないように陸場を設置し、そこは乾燥させます。
水は毎日取り替えないと、亀がそこの水を飲めないので脱水症状になります。

餌についてですが、一般的には鯉の餌も良いようなことが飼育本に書かれている事もたまにありますが、それは適切な餌ではありません。
何故ならレプトミン{これはショップでもホームセンターでもスーパーでも購入可能}に代表される亀の餌はカルシウムの含有量が十分なのに対して、鯉の餌は含有量が十分ではないからです。よって甲羅の成長障害を招く恐れがあります。

また、カルシウムだけ摂っても駄目です。
紫外線を浴びることにより体内でビタミンD3を合成し、カルシウムの吸収を助けますのでガラス越しで無い日光による日光浴をさせてあげて下さい。
その際、熱射病・熱中症にはお気をつけて。

また、触った後はサルモネラ菌による食中毒を予防する為に手洗いうがいを徹底し、亀の水変え等に使った流しは消毒してください。
サルモネラ菌による食中毒は、子供のほうが大人より発症率が高く危険です。
カメが悪いのでもカメが危険なのでもありません。
大切なのは、自分自身の自覚と正しい知識、そして行動です。
ルールを守れば恐れるに足らんのです。
また、飼い切れなくなったからと言って野外に放す行為は間違っています。
本当の意味での野生復帰・・・つまり自然に帰すと言うことはとても難しい事で、とても素人さんが出来る事ではありません。
放すのでは無く、遺棄になり、犯罪であると言うことを認識してください。

ご自宅でカメを飼われていらっしゃるのでしたらそう指導してください。
また、動物の遺棄についても貴方は勘違いされていらっしゃる。
大体大蛇が逃げたなどというのは脱走であって、捨てた訳では無いでしょう。
また、捨てられる動物は決まっていて、比較的安価な動物です。安いんです。悲しい事ですね。
高い動物はどうされると思われますか?
答えは単純です。売るんです。マニアが買います。
放す馬鹿は居ないでしょうし、仮に逃げても血眼で探すでしょう。

「ズーノーシス(人畜共通感染症)」

A.ズーノーシス、所謂、人と動物に共通して感染する伝染病です。これの正確な情報としては、人のインフルエンザもサルに感染すると言うように、動物側にとっても迷惑なものです。
ただ、厚生労働省が決めたものではこういうのは無視。

動物→人

と言う定義づけになっています。
本来は、

動物⇔人

である事を覚えて置いてください。

さて、さっきミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)の所でも言いましたが、大切なのは正しい知識と行為なのです。

知りもせず、むやみに恐れるのは止めましょう。


「爬虫類は慣れるのか?また何故魅了されるのか?爬虫類ショップは儲かっているのか?」

A.触られる事に慣れる種類は居ますが、例えば人間の帰りを尻尾を振って待つような犬に代表される馴れは基本的に期待できません。

僕も含め、爬虫類を飼育している人間は、動物と人との程ほどの距離感を楽しんでいる者、野生動物を身近に置いておきたいコレクター、フォルムと言うか形状や変わった姿に魅了されてしまった者・・・そして、お洒落として道具にしか見れない者等理由は様々です。

人にはそれぞれに好みと言うものがあり、それぞれが違うから良いんです。
貴方の「気持ち悪い・・・変人だ」と言う考えもまた個性。私は否定しません。

ただ、それを口に出すのは考え物です。私は貴方の考えも個性だと感じております。貴方もまた個性だと思って温かい眼で見てください(笑)

また、ショップが儲かるかと言う質問ですが、一般企業ほどは儲かっていないように思えます。
ただ、爬虫類にしても両生類にしても単価が高いので一匹売れればそれなりの儲けになります。

それを買うマニアが居るのですから世の中上手く出来ていますね。


「動物園とマニアはどちらが飼育名人か?」

A.マニアです。(きっぱり)
心血の注ぎ方が違いますし、踏む場数が違います。情報交換もマニア間のほうがスムーズです。
その証拠の一つがアジアアロワナ。
そうです、高い魚です。

これを天下のU動物園は中々殖やせずにいます。
あんな大きな設備に沢山放しているのに勿体無い話ですが、マニアさんはと言うとたった180cm水槽で殖やしてしまわれます。
知識量も技術も、命を懸けてるような飼育スタイルも動物園飼育者の非ではありません。

また、飼育されている爬虫類なぞは肥満の個体も居て、がっかりさせられる事も。
動物園は、役人が多いそうですし、何よりも自分より上の人間の考えや技術を認めないのが困り者です。

僕が尊敬する動物園の飼育係だった人は凄いですよ。
マニアの集うようなイベントにやってきて本を買っていかれました。

動物園の職員の全員がナンセンスだとは言いませんが見習うべきところはあります。
民間人は侮れませんから(笑}

以上こんな話をしました。
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by orientalis | 2007-02-24 20:07 | Monolog
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